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ノスタルジック・ノスタルジア

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ラグビー:【前編】データで振り返るトップリーグ 2016/2017 ~チーム編~

ジャパンラグビートップリーグの2016-2017シーズンは、サントリーの優勝で幕を閉じました。

 

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1/15には表彰式も行われ、チーム表彰や個人表彰が行われました。

その中で気になったのが、『opta』のデータによる表彰でした。

 

そこで、今回はトップリーグ公式サイトに試合全体やチーム、個人のリアルタイムスタッツをデータとして提供している『opta』のデータ見ながら振り返ってみたいと思います。

 

この「データで振り返るトップリーグ 2016/2017」は前後編で2回に分けます。

前編の今回は『チーム編』として、データと今シーズンの順位を照らし合わせながら気になった点を振り返っていこうと思います。

 

 ▼順位表

順位    チーム
1    サントリーサンゴリアス
2    ヤマハ発動機ジュビロ
3    パナソニック ワイルドナイツ
4    神戸製鋼コベルコスティーラーズ
5    NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
6    リコーブラックラムズ
7    キヤノンイーグルス
8    トヨタ自動車ヴェルブリッツ
9    東芝ブレイブルーパス
10    NECグリーンロケッツ
11    宗像サニックスブルース
12    クボタスピアーズ
13    近鉄ライナーズ
14    コカ・コーラレッドスパークス
15    豊田自動織機シャトルズ
16    Honda HEAT

 

これが最終的な確定順位。1位のサントリー、2位のヤマハ、3位のパナソニックまでが日本選手権出場権を獲得。16位のHondaは自動降格。そして、13位近鉄~15位の豊田自動織機までが入れ替え戦に臨みます。

 

そして、今回は上記の確定順位と、optaが出している各チームのスタッツを見比べていきたいと思います。

なお、公式データはこちらから確認可能です。

 

今回は“相関分析”で比べてみました。

ちなみに、私はデータ分析の専門家ではないですし、そもそも全然詳しくないです。

切り口として微妙な点がかなりあると思いますが、ご容赦くださいませ。

 

なお、相関係数は0.5以上で「相関あり」、0.7以上で「強い相関あり」、0.9以上で「非常に強い相関あり」という軸でみていきます。

 

 

リーグ戦ではゴールキックの重要性は下がる?

▼最終順位との相関性が予想より低かった項目

ペナルティーゴール数:0.30
ドロップゴール数:0.16

 

DGはそもそもリーグ全体でも11本しか決められていないのですが、ペナルティーゴール数との相関性が低いのは意外でした。

W杯やテストマッチのような一発勝負、トーナメント戦では大事な局面でのゴールキックをいかに成功させていくかが勝利の鍵を握るイメージですが、

長丁場のトップリーグでは、順位との相関性は低いようです。

PG数トップは3位のパナソニック(27本)なのですが、同数で7位キャノン(27本)、3番目に多いのは13位の近鉄(23本)となっています。

また、2位のヤマハはPG数ではなんと14番目(11本)でした。FBファンデンヒーファーがベストキッカー賞を受賞していたので、これも意外な結果でした。

 

 

鍵を握るのはラインブレイクする力

順位と相関性が高かったのは以下の3項目でした。

 

 ▼最終順位に相関性が高かった項目

クリーンブレイク数:0.76

ディフェンス突破数:0.65

ゲインメーター数:0.64

 

特に、「クリーンブレイク数」との相関性は高いですね。

 

<クリーンブレイク数トップ5>

順位    チーム    クリーンブレイク
1    サントリーサンゴリアス    165
4    神戸製鋼コベルコスティーラーズ    152
5    NTTコミュニケーションズシャイニングアークス     146
3    パナソニック ワイルドナイツ    133
2    ヤマハ発動機ジュビロ    126

 

このように、チーム順位がほぼそのまま反映されていますね。

ただし、クリーンブレイク数はボールキャリー数とはあまり相関性が高くありませんでした(0.47)。

少ないフェーズでしっかりと意図を持ったアタックをしないと、近代ラグビーではいくらフェーズを重ねても、ディフェンスは崩せないということなのでしょうか。

最近バズワードの、“アンストラクチャー”からの攻撃が有効であることが、トップリーグでも起きているとも言えそうですね。

 

意外だった「スクラム」と「オフロードパス」

 2015年のW杯や今季の開幕戦(パナソニックVSヤマハ戦)で一気に熱を帯びたスクラムですが、スクラム成功率と順位の相関性は高くありませんでした(0.33)。

ただし、これはあくまでも“成功率”なので、スクラムそのものが重要ではないということではないと思っています。

 

スクラム成功率トップ5>

順位    チーム    スクラム成功率
14    コカ・コーラレッドスパークス    99
10    NECグリーンロケッツ    96
3    パナソニック ワイルドナイツ    95
12    クボタスピアーズ    95
11    宗像サニックスブルース    94
9    東芝ブレイブルーパス    94

 

 ですが、スクラム成功率トップ5の顔ぶれを見てみると、『上位チームにスクラムを圧倒されて敗北』という図式も浮かんでこないですね。。

むしろ下位チームは、マイボールスクラムから供給したボールを、うまくアタックに結びつけられなかったと言えるかもしれません。

 

スクラム成功率以上に、順位との相関性が低かったのが、オフロードパス数でした(0.11)。

 

<オフロードパス数トップ5>

順位    チーム    オフロードパス
11    宗像サニックスブルース    201
9    東芝ブレイブルーパス    186
5    NTTコミュニケーションズシャイニングアークス     185
4    神戸製鋼コベルコスティーラーズ    180
3    パナソニック ワイルドナイツ    148

 

オフロードパス数の多かった宗像サニックス東芝が、トライ数では6位(東芝)と12位(宗像サニッックス)なので、やはり、いかに手数を少なくしてフィニッシュまでの精度を高められるかが重要だということがわかりますね。

宗像サニッックスは自陣からもどんどんランニングラグビーを仕掛けていたので、オフロードパスを繰り出すエリアが良くなかったのかなという印象です。

 

 

次回の後編では、選手個人のデータにフォーカスしてみようと思います。

 

終わり

 

 

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