ありがとう ジャック・フーリー
15年来の神戸製鋼ファンである私ですが、
スポーツライター・斉藤健仁さんのツイートを見て驚きました。
昨日の神戸製鋼対クボタ、近鉄対ヤマハ(@キンチョウ)は本当に寒かった…。神戸製鋼CTBフーリーは来週のサントリー戦が、日本だけでなく、自身のキャリア最後の試合に。また近鉄の新人CTB野口は、今日の帝京対東海は駅での勤務のため、残念ながら母校&弟の応援には行けないとのことでした。
— 斉藤健仁/スポーツライター (@saitoh_k) 2017年1月9日
ジャック・フーリーが引退するなんて。。。
ここ2年ほどはケガがちだったとはいえ、今季も元気な姿を見せていただけに、とても驚き、そして寂しい気持ちになった。
2011年のW杯で活躍後、来日してパナソニックに加入。いきなり圧倒的なパワーとスピードを見せつけられて“これは正真正銘の本物だ”と思った記憶があります。
これからこんな厄介な選手がパナソニックでバリバリやるのか・・・と正直グッタリっしていたところ、その翌年からは神戸製鋼へ。
これまで神戸製鋼での在籍は今季で5年目。
神戸でのトップリーグキャップ数は62。
在籍期間では彼のキャリアの中でも長いほうだと思う。
神戸でキャリアを締めくくってくれるというのはファンとしては大きな喜びだ。
神戸製鋼をすごく愛してくれて、気に入ってくれていたことの表れだと思う。
↓過去にはこんな記事も。(移籍直後ですがw)
「ボクスに注いだものと同じくらいの情熱と責任感を神戸製鋼に捧げたい。自分のラグビー人生で新たなチャレンジが始まったばかりだし、できれば神戸でのプレーを優先したいという気持ちがある。それに、南アでは若手選手も育っており、自分がいなくてもセンターの層は十分厚い」
190cm/105kgというサイズがありながら、とにかくスピードが凄い。
ストライドが大きく、1歩のステップだけでタックラーをずらして、圧倒的なスピードで抜き去る姿は忘れられない。
自軍キックオフを競って味方にタップするようなプレーもよく見た。
来日当初はみずから仕掛けて突破するようなプレーが目立っていたが、徐々にディフェンスを引きつけてパスを放るようなシーンが増えたことが印象的。
そしてジャック・フーリーといえばディフェンス。
神戸製鋼でもすごい大声を出して味方に指示を出したり、レフリーに何か言ったりしていた(笑)
一人でカバーできるエリアが広く、抜かれてもスピードで追いつけるので、神戸BKのディフェンスは彼が支えてきたともいえるでしょう。
ディフェンス時に一人だけすごい前に飛び出して、相手のインサイドBKのパスコースを塞ぐような守り方も特徴的。
チームのディフェンスシステムがどうであろうと、個人的にはジャック・フーリーはどのチームでもああやって守る気がします。
最近でこそ、“アンブレラ・ディフェンス”として、サンウルブズやジェイミー・ジャパンなどでも採用されるようなディフェンスシステムですが、当時は新鮮だった。
(ヒヤリとする場面もあったけどw)
今思えば、日本人に本物のアンブレラ・ディフェンスをはじめて見せつけたのはジャック・フーリーなんじゃないかと勝手に思っております。
南アフリカ代表キャップは72。世界的名手のラストマッチは地元神戸。
ホームであるノエスタに優勝がかかっている全勝のサントリーを迎えた。
後半20分頃にバイフとの入れ替えで出場。チームもフーリーも大きな見せ場は作れずノーサイド。
目の前でサントリーの優勝を見届けてしまいました。
試合後はベッカーとフレイザーに抱えられながらファンに挨拶。
しかしサントリーが優勝したためTV中継もセレモニーが中心。フーリーの勇姿を目に焼き付ける時間があまりなかったのが残念です。
ジャック・フーリー、これまでありがとうございました。
お疲れ様でした。
終わり
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